コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が札幌市白石区の「本郷店」(本郷通9丁目)をスクラップにして新たにオープンさせる「本通8丁目店」(本通8丁目南3―7)の住民説明会が16日午後6時から白石区民センターで開かれた。近隣住民ら8人が参加、「衣料品は扱うのか」、「テナントに入る業種はどこか」などの質問があった。(写真は、コープさっぽろ本通8丁目店の完成予想図=説明会で使われたパワーポイントから)
この説明会は、大規模小売店舗立地法に基づくもので、15日(18人が参加)に続いて2回目。NTT東日本の社宅跡地を利用し、建物はNTT都市開発北海道(本社・札幌市中央区)が建設、コープさっぽろがリースバックで運営する。設計監理は、スカイサイト(同・同)。
店舗用地は、建築基準法による用途制限により本来商業施設は建設できないが、同法48条但し書きの適用で周辺住民が合意、建築審査会の同意も得たことで建設が可能になった。
店舗は2階建て、店舗面積は3203㎡。1階が2000㎡程度のコープさっぽろ標準タイプの食品スーパーとなり、2階には物販テナントが入る予定。オープン予定日は、10月29日。営業時間は、最大で午前8時から午後9時50分。
駐車場の収容台数は、日曜日の午前11時と午後3時のピーク時に必要な予想台数である116台分を用意。駐輪場は、市の条例によって決められた75台分を確保している。
出入り口は、敷地東側の白石記念病院側にあるNTT東日本所有の私有道路を利用するなどして交通量が多い水源地通から直接出入りしないようにする。
交通量調査では、国道12号線と水源地通の交差点、南郷通と水源地通の交差点での渋滞予測調査を実施。いずれの交差点でも店舗オープン後の交通量を上乗せしても渋滞の始まる指数である0・90を下回る0・544と0・498となり渋滞発生はないと説明した。
騒音調査は、北炭ゼネラルサービス(本社・札幌市白石区)が行い、店舗がオープンして室外機や荷捌き、駐車場への車の出入りなどの音が加わっても当該地の近隣商業地域の目標値(昼60㏈、夜50㏈)、第2種中高層住居専用地域の目標値(昼55㏈、夜45㏈)を下回る結果が報告された。
その後、質疑応答があり、店舗では衣料品は扱わないこと、荷捌きトラックは建物内に入って作業を行うこと、住宅と荷捌き施設との間にフェンスを設置するなど音が外に漏れない工夫をすることなどが示された。説明会は36分間で終了した。