消費の潮目変化? 北海道のGMS・SM4月売上高微増

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)、アークス(同・同市中央区)、マックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)の道内上場GMS(総合スーパー)、SM(食品スーパー)4社の4月度売上高前年比が出揃った。各社とも堅調に推移したが、客数が前年同月に比べて伸び悩むなど5月以降の消費マインド変化を占うような兆しも出ている。IMG_3558(写真は、4月2日にリニューアルしたマックスバリュマルヤマクラス店)

 イオン北海道は、既存店売上高が対前年同月比101・2%、全店売上高は同117・8%だった。部門別は次の通り。
■衣料(レディス、服飾、キッズ、インナー、メンズ) 既存店 100・8% 全店 113・8%
■食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)既存店 102・8% 全店 122・8%
■住居余暇(家具、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティケア)既存店 102・6%
全店 114・6%
 
 昨年9月のダイエー8店舗とカテプリの合計9店舗を承継したことで全店売上高は二桁成長を続けている。衣料と住居余暇の既存店売上げは、ともに3ヵ月ぶりに前年同月を上回った。食品の既存店売上げは5ヵ月連続で前年を上回った。
 
 アークスは、既存店売上高が102・0%、全店売上高は103・3%でともに前年同月を上回った。既存店売上げは3月に99・0%だったが盛り返した。
 客数は、既存店が100・1%。全店が101・5%だった。客単価は、既存店が101・9%、全店も101・9%と同じ伸びになった。
 
 マックスバリュ北海道は、既存店売上高が103・4%、全店売上高はグルメシティといちまるの店舗承継の効果もあって122・0%になった。マルヤマクラス店(札幌市中央区)、新花園店(苫小牧市)、北広島店(北広島市)をリニューアルして既存店売上げの底上げを図った。
 いちまる14店舗だけを見ると苦戦。3月中旬にそのうちの1店舗を「マックスバリュ」に転換したことで、4月はこの店舗が牽引役になったものの、いちまる既存店全体の売上げを引き上げるまでには至っていない。
 
 北雄ラッキーの既存店売上高は101・2%、全店売上高は103・2%になった。昨年4月よりも気温の低い日が多く、北網地区では中旬から下旬にかけて雪など悪天候に見舞われたほか、3月の西野1号店(札幌市西区)閉店もあったが既存店は前年4月より伸びた。全店売上高は、4月中旬にオープンした地方小型店の「シティマート女満別店」(大空町)の売上げがオンされた効果もあった。客数は全店で100・2%、客単価は全店で103・0%だった。
 
 今年の4月は昨年の4月よりも土曜日が1日多かったこともあって既存店の伸びが期待されたが、勢いは欠いた。天候の影響を差し引いても消費の潮目が変わった兆しを感じ取るSMもある。昨年5月からはプレミアム商品券の利用が始まっており、今年はその反動がどう出てくるのか各社とも注視している。

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