今年1月10日、左急性硬膜下血腫により死去したコープさっぽろ元理事長の河村征治氏を偲ぶ会が3月29日、札幌市中央区のKKRホテル札幌で開かれた。生協関係者を中心に113人が出席、河村氏を偲んだ。(写真は、友人代表のスピーチをする横山清アークス社長=上と閉会の挨拶をする重原祐治氏。佐藤静男氏提供写真)
発起人代表は、コープさっぽろの初代専務理事・真鍋康弘氏と道央市民生協理事長を務めた重原祐治氏。会には、遺族やコープさっぽろの元役職員、日本生活協同組合連合会、北海道生活協同組合連合会、北海道大学生活協同組合の元役職員のほか友人として横山清アークス社長、伊東孝弁護士、中野徹三元札幌学院大学教授など多彩なメンバーも出席した。
参加者からは、河村氏が学生時代から類まれな知性とリーダーシップを発揮して今日のコープさっぽろの基礎を築いた業績をたたえる声が相次いだ。横山社長は、北大恵迪寮時代に河村氏の入寮審査をしたことなど織り込みながらスピーチした。
しかし、1996年の河村氏の理事長解任について、出席したコープさっぽろ元関係者の中には当時下した決断の是非について未だに答えを出せない人もいるようだった。
生協OBで組織する虹友会事務局の佐藤静男氏は、「いずれにしても参加者にとってひとつの時代が終わったことを実感させる偲ぶ会でした」と話した。