コープさっぽろ(本部・札幌市)は、ロジスティクスの新会社を設立する。これまでアウトソーシングしていた各店舗等への物流業務をコントロールする機能を持たせ、新会社が運送会社に直接配送委託する形を構築する。これによって物流コストの低減を目指す。(写真は、コープさっぽろ本部)
 
 コープさっぽろは、98年の経営危機に際し、日本生活協同組合連合会(日生協)の支援を受けて再建を進めた。物流業務についても、日生協子会社のシーエックスカーゴに委託する体制を取っていた。
 
 再建は順調に進み、日生協から支援を受けていた20億円を完済した5年ほど前にコープさっぽろは物流業務をシーエックスカーゴから大手飲料系物流会社に委託する体制にした。
 
 今回、ロジスティクスの新会社を設立することにしたのは、委託、再委託など重層的な物流発注を簡素化し、コープさっぽろが主体的に運送会社に発注することでコスト低減を目指すため。
 
 新会社は、新年度から業務を始める予定。コープさっぽろは、流通業の製造小売業としての側面を強化しており、業態モデルとして道内コンビニエンス大手のセイコーマート(本社・札幌市)を参考にしている。セイコーマートは、物流もグループ会社で自前化しており、コープさっぽろはロジスティクス会社設立で物流の半内製化を進める。


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