全国でホームセンターを展開するコメリ(本社・新潟市南区)が、帯広市清流地区に建設を進めていた大型ホームセンター「コメリパワー帯広南店」が姿を現した。店舗は既に完成しており、4月オープンに向けて着々と準備が進む。農業王国、十勝で農業資材や肥料など農業分野を得意とするコメリの真骨頂が発揮できるかが試されそうだ。(写真は、オープンを待つコメリパワー帯広南店=2016年3月18日午後撮影)
建設場所は、帯広市清流東2丁目で広尾国道沿い。約4万5千㎡の土地に本館と資材館の2館を配置、売場面積は2館合計で約1万5千㎡。
この土地にコメリの出店が決まったのは2013年9月。当初は、食品スーパーとの小売り集積も計画されたが結局、コメリ単体での出店になった。当初は、15年4月のオープン予定だったが、「コメリパワー苫小牧東店」(苫小牧市)や「コメリパワー砂川店」(砂川市)の出店が重なったため、1年遅れの16年4月オープンする段取りになった。
コメリは、ホームセンターの品揃えの中で農業分野の品揃えが特に豊富で、担い手の育成や農業・園芸の研究助成も行い、日本政策金融公庫と農業分野で業務協力するなど、とりわけ農業を重視している。
今回出店する「帯広南店」は、日本有数の畑作地帯である十勝圏に位置し、これまで北海道で出店してきた「苫小牧東店」や「砂川店」とは立地環境が異なる。コメリの本当の実力が試される指標の店舗になりそうだ。