マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は、昨年10月に承継した帯広・十勝圏の食品スーパー「いちまる」のうち帯広市内にある「プラザ。いちまる店」を4日で一時閉店、3月中旬に「マックスバリュ稲田店」としてリニューアルオープンさせる。これによって帯広で初めて「マックスバリュ」の屋号を持つ店舗ができる。IMG_8939(写真は「プラザ。いちまる店」=2015年10月1日撮影)

 マックスバリュ北海道は、昨年10月に資本参加していた「いちまる」の食品スーパー事業を取得、14店舗を承継した。「いちまる」の屋号をそのまま踏襲するとともに店内で惣菜や畜産、水産製品をインストア加工する体制を導入、それまでのセンター方式を改めた。
 
 承継後にチラシの回数を減らしたり特売価格と日常価格の開きを抑えるなど、十勝圏のスーパーでは当たり前になっている販売慣習を止め、札幌市内のようにいつでも一定の価格で提供する販売政策を取り入れた。こうした施策が徐々に浸透し始めており、売上高は前年同月比で90%台まで回復しつつある。
 
 承継5ヵ月が経過し運営体制も落ち着いてきたことから、「プラザ。いちまる店」のリニューアルに取り組むことにしたもよう。4日で一時閉店した後、店内の什器類を交換するなどして標準的なマックスバリュ業態の店舗に転換すると見られる。リニューアルオープン日は18日になるようだ。
 
「プラザ。いちまる店」は、イトーヨーカドー帯広店と隣接している。同店の食品売場は、イトーヨーカ堂(本社・東京都千代田区)と提携しているダイイチ(本社・帯広市)がオペレーションしており、ダイイチとギアチェンジするマックスバリュ北海道が相まみえる前線となりそうだ。
 

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