北海道GMS・SMの12月商戦“晴れ”、各社の通信簿出揃う

流通

 道内の総合スーパー(GMS)、イオン北海道(本社・札幌市白石区)とアークス(同・同市中央区)、マックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)の食品スーパー(SM)3社の12月度売上高前年比が出揃った。12月は、GMSとSMにとって最大の書き入れ時で、この月に企業の実力が出てくる。1年の通信簿と言われる12月は各社どんな結果になったか。IMG_0746(写真は、マックスバリュ沼ノ端店=苫小牧市、2015年12月30日撮影)
 
 イオン北海道は、既存店ベースが前年12月比103・2%、全店ベースは2015年9月に承継したダイエー9店舗の売上げが加わったため同120・9%と大幅増になった。
 部門別では、衣料の既存店ベースが同99・5%、全店ベースは111・0%だった。食品は、既存店が同107・7%、全店は同129・3%となり住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティケア)は既存店が同102・5%、全店が同116・1%になった。
 11月は、ダイエー承継分を含めても全店で前年同月比109・9%と一桁台に留まっていたが、12月は前年より20%増加、旧ダイエー店舗とイオン店舗の相乗効果がフル発揮できたようだ。なお、同社は11月からギフ商品などの売上計上基準を変更したため前年比増減に若干の差がある。
 
 アークスの12月度は、全店ベースが同102・6%、既存店ベースが同100・9%になった。
 客数は全店が同104・0%、既存店が同102・2%、客単価は全店が同98・7%、既存店が同98・8%。客単価は9月から3ヵ月連続で全店、既存店ともに100%を超えていたが、12月は4ヵ月ぶりに全店、既存店ともに前年を下回った。
 
 マックスバリュ北海道(同・同)は、全店ベースが同123・5%、既存店ベースは同104・5%になった。「クリスマスイブが週半ばの平日だったため、やや勢いを欠いた売上げだったが、年末最後の3日間は大きく跳ねた」(広報)。道路事情が良かったことで来店頻度も高まり客数と1人当たり買い上げ点数も伸びた。
 9月に承継した旧ダイエー6店舗の売上げは前年を超えているが、10月に承継したいちまる14店舗の売上げは苦戦、「改善傾向が続いている」(同)としている。
  
 北雄ラッキー(同・同市手稲区)は、全店ベースが同102・5%、既存店ベースが同102・3%になった。全店ベースの客数は同103・0%、客単価は同99・4%になった。「食品の売上げは103・4%(全店ベース)と好調だったが衣料の不振が響いた」(広報)。14年7月に建て替えた旗艦店の山の手店(札幌市西区)は、12月は前年比二桁増の売上げを確保、31日は全店舗の中でナンバーワンの売上げだった。14年3月にオープンした倶知安店(倶知安町)も好調だった。
 GMS、SMの12月売上高は、その企業の実力度合を図るバロメーター。各社ともに良い形で2015年を終えたと言えそうだ。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER