イオン北海道(本社・札幌市白石区)の11月の売上高前年比が16日に公表された。それによると既存店合計は対前年同月比92・3%で前年同月を割り込み、ダイエーの承継9店舗を加えた全店合計でも同109・9%と伸びを欠いている。IMG_0004(写真は、旧ダイエー湯川店を引き継いだイオン湯川店)

 11月は、天候不順や前年より土曜日が1回少ない関係で小売業界は苦戦。とりわけ天候に左右される衣料は各社とも大きく落ち込んだ。
 イオン北海道の衣料部門も既存店は対前年同月比91・9%とかろうじて90%台を確保するほど不振だった。今期(2016年2月期)に入ってからは、前期の消費増税前の駆け込み需要の反動が出た3月に記録した83・6%に次ぐ落ち込み。ダイエー承継店を加えた衣料の全店合計は同103・0%だった。
 
 食品部門も既存店は同93・0%で3ヵ月ぶりに100%を割り込んだ。全店は同115・6%。
 住居余暇部門(家具・文具・サイクル・携帯電話・ホームファッション・ヘルス&ビューティケア)の既存店は同96・4%、全店は同109・4%になった。
  
 イオン北海道は9月1日にダイエー9店舗を承継、9月の全店売上高前年比は同117・0%、10月は同119・0%だったが、11月は同109・9%にとどまった。ダイエー店舗のMD(販売政策)変更などにより既存顧客を承継しきれていないものと見られる。
 
 なお、イオン北海道は11月からギフトの数値把握が可能になったとしており、今回の比較は新基準を適用したもの。以前の基準で前年と比較すると、既存店は95・4%、全店は113・6%で部門別では衣料の既存店93・0%、全店104・2%、食品の既存店は98・2%、全店122・0%、住居余暇は既存店96・7%、全店109・7%。


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