公益財団法人コープさっぽろ社会福祉基金(札幌市西区)は4日、子どもの貧困問題を考えるフォーラムを札幌市中央区のコープさっぽろ宅配中央センター3階会議室で開催した。最新の統計では子どもの6人に1人が貧困に直面しており過去最高の水準とされる。フォーラムでは、実際に学習支援に取り組む団体が活動を報告、参加者たちと何ができるかを共に考えた。(写真は、フォーラムでの報告=コープさっぽろ提供)
フォーラムは、『夢を応援する学習支援活動』と題して行われ、コープさっぽろの組合員を中心に札幌会場90人とテレビ会議を通じて各地の会場に集まった50人を合わせ140人が参加した。
基金理事長の杉岡直人氏(北星学園大教授)が子どもの貧困の特徴や学習支援の現状と課題について話した後、生活困窮世帯の中学生への学習支援を行っている札幌まなびのサポート事業『まなべぇ』の取り組みについて、公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会こども育成課の古野由美子氏が報告。
次にNPO法人Kacotam理事長の高橋勇造氏が児童福祉施設での学習支援「学ボラ事業」やひとり親家庭・生活保護世帯の子どもたちを対象にした学習支援「スタサポ事業」、過去に経済的理由や家庭環境により学びたくても学べなかった若者を対象にした学習支援「リラーニング事業」などについて紹介した。