総合スーパーのイオン北海道(本社・札幌市白石区)が7日発表した2015年3~8月期の半期決算は、3月末に開店した7年ぶりの新店「イオン旭川駅前店」の売上げが加わり、売上高は781億9400万円と前年中間期比0・5%伸びた。その他営業収入は81億7800円と同1・2%増となり経常利益は同2・3%増の34億3100万円だった。売上高経常利益率は、4・4%で前年中間期比0・1ポイントの微増。(写真は、土地建物を取得したイオン札幌平岡店)
既存店売上げは1・8%減少、人件費上昇などで販売費及び一般管理費は4億円増加して営業利益は同5・5%減の34億500万円。しかし、営業外収益の補助金収入と受取保険金が増加、経常増益になった。純利益は同8・3%減の17億1100万円。
期中の設備投資は90億8500万円と前年中間期の18億3600万円より大幅増。小型食品スーパー「まいばすけっと」4店舗とイオン旭川駅前店の新店投資は6億5700万円、既存店投資は2億5900万円で大半は札幌平岡店と釧路昭和店の土地建物取得費に充てられた。
部門別売上高は、衣料が159億5700万円(前年中間期比96・1%)、食品が445億8100万円(同102・9%)、住居余暇が161億1300万円(同99・5%)。
既存店の客数は、同97・0%、客単価は同101・2%、販売点数は同97・2%だった。イオンのPB(プライベートブランド)売上高は、衣料が24億4800万円(構成比15・5%)、食品54億7500万円(同12・4%)、住居余暇14億5800万円(同9・2%)。なお、食品のロス率は0・04%で前年中間期、前々年中間期の0・10%より大幅減少している。
同社では「営業利益は新店出店に伴うイニシャルコストの発生で全規模ベースでは減益だが、既存店ベースでは増益を達成している」としている。下期はダイエー9店舗を引き継いだことで売上高は前期比9・6%の1711億円、営業利益は看板の架け替えやシステム変更によるイニシャルコスト増で同4・7%減の77億円を予想している。