ツルハホールディングス(本社・札幌市東区)とサッポロドラッグストアー(同・同市北区)の道内上場ドラッグストア2社の9月度(8月16日~9月15日)売上高前年比は、2社ともに旺盛な新規出店が継続しているため全店ベースではツルハHDが前年同月比10・6%増、サッポロドラッグストアーは同18・8%増と大幅な伸びだった。IMG_7481(新店出店が続くドラッグストア。写真は、閉店したホームセンター跡に居抜き出店の準備をするドラッグストア)

 しかし、2社ともに既存店ベースの売上高は減速している。ツルハHDの既存店は、前年9月度比4%増で6月度から4ヵ月連続で伸び率の減少トレンドにある。客数は新店を含めた全店ベースで同6・6%増だったものの既存店は0・0%と前年同月と同じ。客単価は全店ベースが同3・8%増、既存店ベースは同4・1%増で既存店売上げの増加は、単価アップによるものであることがわかる。
  
 サッポロドラッグストアーの既存店伸び率も同3・8%増で8月度の7・1%増から半減。同社は、客数と客単価の増減を公表していないため詳細は不明だが、ツルハHDと同様に客数の伸びは止まっている模様。
 
 なお、総店舗数はツルハHDが1411店舗、サッポロドラッグストアーは167店舗(ドラッグストア157店舗、調剤薬局10店舗)。
 
 ドラッグストアは、新店の建設コストが坪当たり35万円程度と比較的安いため新店建設のラッシュが続いている。既存店の客足が変化してきたことでドラッグストア各社は新店建設に慎重になる可能性もある。


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