イトーヨーカ堂(本社・東京都千代田区)は3日、釧路市と「地域活性化連携協定」を締結した。地産地消、地場産品の販路拡大で相互の連携を強化、イトーヨーカ堂の全国各店舗やネットスーパーで釧路地場産品の販売拡大に両者が協力する。釧路市はスーパーと地産池消に特化した協定を結ぶのは初めて。IMG_6651(写真は、イトーヨーカドー釧路店)

 3日、釧路市役所2階で蛯名大也市長とイトーヨーカ堂販売本部の長田哲北海道事業部長が出席して協定を締結した。今後、両者は地域活性化に向けて緊密な相互連携・協働の取り組みを行い、釧路産の農林水産物・加工品のPRや販路拡大に取り組む。
 
 まず第一弾としてイトーヨーカドー釧路店で5日から同協定締結記念のフェアを開催。釧路産の生鮮品を中心に農産・畜産・酪農・加工品など幅広くPRする。また、釧路のスイーツや軽食が楽しめるように1階に無料休憩スペース「ジョイカフェくしろ」を開設、セブンカフェや地元有名店のスイーツ、ご当地サバサンドの軽食も販売する。
 
 さらに地場素材を活かした惣菜や寿司、弁当の開発を進めるほかネットスーパーで200万人の会員に向けて釧路産品をPR、釧路店が全国に先駆けてネットスーパーご当地便としてスタートする。3階には釧路市中部子育て支援拠点センターサテライト「よちよちひろば新橋」が開設されており、食育を通じて地場産品の浸透も図っていく。
 
 イトーヨーカ堂は、脱チェーンストアで地域密着を強化するGMS(総合スーパー)大転換を進めている。7月17日にイトーヨーカドー釧路店は大規模にリニューアルしており、これを契機に釧路市と連携協定を締結、北海道からイトーヨーカ堂の革新モデルを構築していくものと見られる。
 


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