千歳市から苫小牧市にかけてドラッグストアの建設ラッシュが続いている。出店競争を繰り広げているのは、ツルハ(本社・札幌市東区)とサッポロドラッグストアー(同・同市北区)だ。2社の競争はとどまることを知らず、ますます加速している。「千歳―苫小牧」のドラッグ・ラッシュをダイジェストする。(写真は、サッポロドラッグストアーの仮称・千歳末広店)
千歳市末広町。JR千歳駅から徒歩圏内の北側には住宅街が広がる。この一角にサッポロドラッグストアーが「千歳末広店」(仮称)を建設中だ。店舗面積は1256㎡でオープン予定は7月中旬。不動産デベロッパーのアルファコート(本社・札幌市中央区)が建物設置者で、店舗に隣接して同社は5階建て賃貸マンションの建設も予定している。
泉沢向陽台にはツルハが「千歳市向陽台店」(仮称)を建設中。こちらの建物設置者もアルファコート。店舗面積は1000㎡以下のため大規模小売店補立地法の届出が必要ない規模。
(写真は、ツルハの仮称・千歳向陽台店)
千歳市から苫小牧市に入るとイオン苫小牧SC(ショッピングセンター)やニトリ、ヤマダ電機など商業施設が集積したショールームのような明野南通(国道36号線)にさしかかる。明野新町2丁目に、ほぼ完成したのがツルハの「明野新町店」(仮称)。自動車修理工場の跡地を利用、ツルハ店舗とアレフ(札幌市白石区)が展開するイタリアンキッチンのペペサーレも出店する。こちらも大店立地法の届出が必要ない1000㎡以下の店舗面積だ。
(写真は、ツルハの仮称・苫小牧明野新町店)
苫小牧三条通を西に向かうと王子製紙苫小牧工場が途切れる弥生町1丁目に、食品スーパーのマックスバリュがメガネのムラタとともにサッポロドラッグストアーの店舗を建設している。マックスバリュの店舗内にサツドラも入る模様で9月中旬には完成する。この地区にはホーマックも大型ホームセンターを建設している。
(写真は、弥生町1丁目に建設中のマックスバリュ店舗)
さらに三条通を西に向かうとツルハの「苫小牧日吉町店」(仮称)が10月初旬オープンに向け建設中。建物設置者はNECキャピタルソリューション(本社・東京都港区)。面積は1302㎡。
JR糸井駅北側のしらかば町2丁目では苫小牧糸井SCが建設中だ。建物を設置するのはコア電子販売(本社・札幌市白石区)。ホクレン商事の食品スーパー「ホクレンショップ」とサッポロドラッグストアーが独立店舗を8月初旬にオープンさせる。総面積は2479㎡。
(写真は、JR糸井駅北側に建設中のサッポロドラッグストアー店舗)
2社の出店競争は過熱したままだ。千歳~苫小牧ばかりでなく札幌市内や恵庭市内でも2社の鍔(つば)迫り合いは続いており、過熱状態は一向に止む気配がない。