2月の北海道は「好調」大型小売店とコンビニ、「不振」家電量販とホームセンター

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 経済産業省北海道経済産業局は10日、2月の北海道の百貨店・スーパーの「大型小売店販売動向」、「コンビニエンスストア販売動向」、「専門量販店販売動向」を速報値として発表した。大型小売店の販売額は、732億3300万円で全店ベースが前年同月比1・4%増と3ヵ月ぶりに前年を上回り、コンビニは同2・7%増と堅調、しかし専門量販店は家電とホームセンターが大きく前年を割った。IMG_2130(写真は、イトーヨーカドー釧路店)

 百貨店・スーパーの既存店ベースでも前年同月比1・8%増となり2ヵ月連続の前年超え。業態別では、百貨店の販売額が、163億4200万円で既存店ベース(全店が既存店)、同4・2%と3ヵ月ぶりの増加。内訳は、衣料品が56億6400万円で6・4%増、飲食料品も55億3900万円で同1・3%増。逆に身の回り品は16億2000万円で同0・9%減だった。
 
 スーパーは、全店ベースの販売額が568億9100万円で同0・6%増と2ヵ月連続の前年超え。既存店ベースでも同1・1%と8ヵ月連続の前年超えで好調だった。部門別では、全店ベースで衣料品が33億2100万円と同6%減(既存店は1・5%増)、飲食料品は417億6500万円と同1・8%増(既存店は1・7%増)、身の回り品は6億6100万円と同0・9%増(既存店は3・9%増)。
 
 地域別にみると、札幌市は百貨店販売額が全店ベース125億4800万円で前年同月比6・6%増、スーパーは260億5800万円で同1・8%増。部門別では衣料品、身の回り品、飲食料品などすべてで前年を上回った。スーパーは、既存店ベースでも同3・6%増と前年を超え、札幌市内の消費は堅調に伸びた。中でも百貨店は復調の兆しが出ているようだ。
 
 しかし、札幌市以外の地域は不振で、百貨店販売額は同2・9%減、スーパーは同0・4%減。衣料品や身の回り品が悪かった。スーパーの既存店ベースでも同1・0%減。札幌との格差ははっきりと数値に表れている。北海道大型小売店販売動向のリリースは、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/daiten/index2702.htm
 
 コンビニエンスストアの販売額及びサービス売上高は、全店ベースで383億8300万円、前年同月比2・7%増になった。既存店も同0・7%増。総店舗数は前年2月よりも55店舗、率にして2・0%増えている。コンビニエンスストア販売動向は、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/convini/index2702.htm
 
 専門量販店のうち家電大型専門店の販売額は、95億4800万円で前年同月比16・5%の大幅減少。店舗数は85で前年2月よりも3店舗の増加。ドラッグストアは172億6600万円で同4・3%増、店舗数も584で13店舗の増加。ホームセンター販売額は69億5200万円で同4・6%減。店舗数は7店舗増の180になった。専門量販店販売動向は、http://www.hkd.meti.go.jp/hoksr/ryouhan/index2702.htm
 

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