道内イオンG2社の2月期、営業利益率イオン北海道5・1%、マックスバリュ北海道は1・5%

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 北海道のイオングループ2社の2015年2月期決算が9日、発表された。イオン北海道は17・8%の減益、マックスバリュ北海道は13・2%の増益になった。イオン北海道は衣料、住居余暇が不振で前年割れだったが食品は好調、マックスバリュ北海道も節約志向に対応した格安業態のザ・ビッグが好調だった。IMG_2113(写真は、イオン釧路店)

 イオン北海道の食品部門は、14年3月にイオン元町店で食品フロアの大型活性化を行った結果、同店の食品部門は売上高前期比103・2%、直営で101・4%と伸長。10月にはイオンモール札幌平岡店で有力テナント20店舗以上を導入して魅力あるテナントを揃えた結果、入館者は前期比116・4%になった。11月にはイオン発寒店でこだわりコーヒー豆を使用したコーヒーをセルフ方式で購入し、併設された休憩スペースで楽しめるイオンドリップを導入。買い物中の憩いの場として利用されている。
 
 全体の売上高は前期比100%と同じだったが、食品部門は873億6700万円で前期比102・4%となり売場の活性化や大九州展に代表される新規セールスがお客への新しい価値提案となり前年以上の実績を確保した。

 小型スーパー「まいばすけっと」は今期15店舗をオープンして32店舗体制になったほか、外国人観光客のインバウンド対応では免税実施店拡大や館内設備の多言語化などによりインバウンドだけでの売上げ実績は6000万円を超えた。
 
 衣料部門は337億6700万円で前期比96・5%、住居余暇は318億2700万円で同97・7%と振るわなかった。期中の設備投資は新店に5億円、既存店に7億円など20億円で前期と同じ水準。客数は98・5%、客単価は100・6%、販売点数は98・9%。トップバリュ売上高は、食品が110億9300万円で同99・7%だった。全体の売上高営業利益率は5・1%。
 
 マックスバリュ北海道は、既存店舗活性化で14店舗を大型改装、売上高は106・9%の966億5800万円、営業利益は115・2%の15億1000万円、純利益は113・2%の4億2800万円になった。
 客数は103%、客単価は103・2%で既存店売上高は2010年9月から54ヵ月連続で前年同月を上回った。売上高経費率は前期より0・6ポイント改善した。売上高営業利益率は1・5%。
 
 新商品検討チームを設置、年代別女性従業員や管理栄養士をモニターとしてお客目線で商品開発を推進、北海道うまいっしょ弁当、彩バランス弁当などヒット商品を多数開発したことも成果のひとつになっている。
 
 2016年2月期は、ダイエーの道内店舗の売上げが9月以降に加わるため、イオン北海道は売上高2000億円に近づき、マックスバリュ北海道は1200億円を見据える規模になる。

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