2014年の北海道流通小売界振り返り1~6月編

流通

 2014年が間もなく終わる。道内の流通小売業界は、消費増税の影響や少子高齢化による“胃袋消費”の減少、競争激化などデフレ下の低成長トレンドから依然として抜け出せない1年だった。今年1年の新店・リニューアルを振り返り、流通小売業界の2015年を展望してみよう。まず今年の1月から6月までの半年間の振り返りから。DSC_5848(写真は1月24日にサンワドー店内にオープンした業務スーパー札幌新道店)
 
 2014年の道内流通小売業界の出店は、“上少下多”だった。1~6月の上半期は出店、リニューアルが少なく下半期は新店が目白押しだったという特徴がある。
 
 1月は24日にホームセンターのサンワドー(青森市)が、「札幌新道店」(札幌市東区)の中にフランチャイズで業務スーパーを出店、隣接するコープさっぽろ新道店と真っ向対決することになった。
 
 2月はサッポロドラッグストアーが15日に札幌市中央区の「南1条店」を閉店、27日には「室蘭高砂店」(室蘭市)を居抜き出店、28日はラルズが「西岡中央店」(札幌市豊平区)を閉店した。
 
 3月は、1日にイオン北海道が「旭川春光店」(旭川市)をリフレッシュオープン、3日は北雄ラッキーが建て替えのため旗艦店の「山の手店」(札幌市西区)を閉店、7日には「倶知安店」(倶知安町)を新規オープンしている。8日はマックスバリュ北海道が「北野店」(札幌市清田区)を12年ぶりに大規模リニューアル、15日にはイオン北海道が「札幌元町店」(同市東区)の食品フロアを改装オープンした。22日には東和システムが札幌の買い物難民地域である北区丘珠の店舗跡に「ウィズマート丘珠店」を居抜き出店した。
 
 4月は、3日にサツドラが調剤薬局を併設した「麻生北40条店」(同市東区)をオープン、5日はマックスバリュ北海道が「堀川店」(函館市)をリニューアル、10日にはフードDを展開する豊月が低価格の「ザ・プライス」(苫小牧市)を業態転換して「OASIS」としてオープン、ツルハは「新琴似1条店」(札幌市北区)を開店した。11日はダイゼン(上川郡鷹栖町)が斜里町に「DZマート斜里店」をオープン、16日はホーマックが「上江別店」(江別市)をオープン、17日はコープさっぽろが「野幌店」(江別市)を17年ぶりにリニューアルした。
 18日は三井アウトレットモール札幌北広島の増床、19日には業務スーパー「上野幌店」(札幌市厚別区)がツルハ店舗跡に出店、20日にはコープさっぽろが「しがイースト店」(登別市)を建て替えのために閉店した。24日はダイエーが「新札幌店」(札幌市厚別区)をリニューアル、25日は東光ストアが「平岡店」(札幌市清田区)を改装オープンした。また、この日はコープさっぽろが羽幌町の第三セクター、ハートタウンはぼろのテナントとして「はぼろ店」を居抜き出店している。
 
 5月は15日に業務スーパーの「八軒店」(札幌市西区)がスーパー店舗跡に居抜き出店、16日はツルハがJR琴似駅のゴジマ電機の跡に「琴似駅東口店」(同)出店した。22日はサツドラが「室蘭東町店」(室蘭市)を新規オープン、24日はマックスバリュ北海道が「共和店」(共和町)をリニューアルした。29日はツルハがJR発寒中央駅の北口にある手芸専門店「マリエッタ」の店舗跡に「発寒中央駅前店」(札幌市西区)を居抜き出店、ダイイチの店舗とコンビを組むことになった。
 
 6月は、5日にサツドラが「函館中道店」(函館市)をオープン、7日にはマックスバリュ北海道が「倶知安店」(倶知安町)をリニューアル、8日はラルズが旧金市舘札幌店跡で25年間営業していた衣料の「ラルズプラザ札幌店」、食品スーパーの「ラルズマート札幌店」(いずれも札幌市中央区)を完全閉店した。19日はコープさっぽろが「西岡店」(札幌市豊平区)、20日はマックスバリュ北海道が「上江別店」(江別市)、25日には北雄ラッキーが「千歳錦町店」(千歳市)をそれぞれリニューアルした。30日は北海市場が「手稲店」(札幌市手稲区)を閉店している。

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