コンビニのコバンザメ出店？食品スーパーすぐ横に「らしき物件」

　食品スーパーとコンビニエンスストアの競争を象徴するかのように、札幌市東区で既存の食品スーパーの隣にコンビニ出店の可能性が出てきた。こうしたコンビニによるコバンザメ出店は最近増えてきており、食品スーパーにとっては悩みの種になりそうだ。（写真上は、ザ・ビッグエクスプレス栄町に隣接して建設されている物件）
　
　消費増税以降、売上げの伸びに欠く食品スーパーにとって同業や他業態との競争には神経を尖らす。コンビニはさることながらドラッグストアは食品のウエートも３割以上と高く、食品スーパーにとってこの２業態は同業以上にライバル関係と言っても良いほど。
　
　そんな異業態競争の典型と言えそうな事例が札幌市東区北41条東17丁目で展開されそう。ここには、既にマックスバリュ北海道（本社・札幌市中央区）のディスカウント食品スーパー、「ザ・ビッグエクスプレス栄町」とドラッグストアの「サッポロドラッグストアー栄町店」が営業展開している。食品スーパーとドラッグストアはコンビネーション的に出店してきた経緯があり、こうした出店では商品構成の棲み分けが図られており、相殺効果よりも相乗効果が高い。
　（隣は、ディスカウント食品スーパーとサツドラの店舗＝写真）　
　今回、ほほ同じ敷地とも言える西隣に、写真のような物件が建設途上だ。どう見てもコンビニ＋物販の物件だが、いまのところチェーン名は不明。ただ、セブンーイレブンはすぐ近くに今月新店舗をオープンしたばかりでさらにこの場所での出店する確率は低い。
　
　場所は、地下鉄東豊線栄町駅に近くコンビニ立地にも適している。「ザ・ビッグ　エクスプレス栄町店」は消費増税後の節約志向を受けて売上げは絶好調。休日ともなれば駐車場は満車が続き、買い物客がまさに溢れるような状況。コンビニがコバンザメよろしく出店する可能性は極めて高いと言えそうだ。