ホーマック(本社・札幌市厚別区)は、2015年11月の開店予定で後志管内倶知安町に「倶知安町高砂複合商業施設」を新設する。ホーマック店舗と小売店舗(業種未定)の2棟からなる施設で店舗面積の合計は約7300㎡。ホーマックは既存の倶知安店を展開しており同町内で2店舗目になる。(写真は、既存のホーマック倶知安店)
ホーマックの出店が明らかになったのは、北海道地域商業の活性化に関する条例に基づく新設届出が道庁から公表されたため。同条例は、店舗面積が6000㎡を超える特定小売事業施設に関して新設届出書と地域貢献計画書の届出を義務付けている。
新設届出書によると、「倶知安町高砂複合商業施設」は、虻田郡倶知安町字高砂91番21ほかの敷地面積2万3805㎡を使い、ホームセンターのA棟と小売店舗B棟を建設。A棟の売場面積は約6100㎡、B棟は約1100㎡。
商圏は、倶知安町、ニセコ町、京極町、真狩村を含む半径15㎞に設定、1日当たりで倶知安町から約3200人、ニセコ町500人、京極町300人、真狩村200人の合計約4200人の集客を予定している。
開発に必要な届出のスケジュールは、都市計画法と農地法、大規模小売店舗立地法が15年2月、建築確認申請が同年4月。営業開始予定日は15年11月になっている。
ホーマックは、現在、恵庭市恵み野で建設中の大和リースを建主とする商業施設「フレスポ恵み野Ⅰ」に出店(開店予定は15年4月末)するほか、苫小牧市弥生町と北栄町に店舗面積6000~6600㎡の大型店を出店する予定。ホーマックがこうした出店攻勢をかけるのは、新潟市に本社を置く同業のコメリが矢継ぎ早に大型店や小型店の道内出店を進めているため。とりわけ、コメリは地方商圏を狙っているとされ広域商圏が見込める地方の中核町村は、ホーマックとコメリのつばぜり合いが続きそうだ。
道庁が公表したホーマックの特定小売事業施設新設届出書は、http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/csk/shoshin/jyourei5/261201kucchan-shinsetu.pdf