食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)の11月売上高が既存店で前年比104・5%と4月の消費増税後で最大の伸び率を示した。ダイイチの売上げは、10月から回復しており7~9月のマイナス傾向とは一転している。(写真は、ダイイチ音更店)
ダイイチの売上高前年比は、既存店ベースで4月の消費増税以降、95~102%台で勢いを欠いていた。4月から9月までの半年間で既存店が前年同月を上回ったのは5月と8月の2ヵ月で2勝4敗という結果。
しかし、10月以降はプラスに転じている。10月の101・1%に続き11月は104・5%となり消費増税後、最大の伸びを確保した。新店を含む全店ベースでも108・2%になっている。
全店ベースの部門別売上高前年比は次の通り。
■青果 108・8%
■水産 106・9%
■畜産 120・9%
■惣菜 106・4%
■デイリー 106・5%
■一般食品 106・1%
■日用雑貨 100・4%
■その他 102・8%
全店ベースでの客数は、105・1%、客単価は102・9%になった。
ダイイチの11月売上高から見えるのは、消費増税の影響がほぼなくなっているということ。既存店売上げの前年超えが基調トレンドになっていることと客数の増加がそれを裏打ちしている。同社は標準タイプのSM(食品スーパー)を十勝圏、旭川市、札幌市で21店舗展開しており、消費増税後に客足が増えているディスカウント業態と一線を画しているためイレギュラー要素は少なく、増税後の消費回帰が進んでいると言えそうだ。