道内食品スーパー3社の10月度売上高は「1増2減」

流通

FullSizeRender アークス、マックスバリュ北海道、北雄ラッキーの道内食品スーパー3社の10月度売上高前年比が出揃った。既存店ベースで見ると、アークスは前年同月比98・6%、マックスバリュ北海道は同104・8%、北雄ラッキーは同95・8%で1社が増加、2社が減少だった。各社ともディスカウント食品スーパー、トライアル(本社・福岡市)の新規出店の影響を少なからず受けた。(写真は、7月25日にオープンしたラルズの「スーパーアークス室蘭中央店」)
 
 アークスの全店売上高は、前年10月より1・9%減の98・1%だった。客数は既存店で同98・8%、全店で同98・4%で消費増税のあった4月以降、7ヵ月連続で前年同月を割り込んでいる。
 
 客単価は、既存店で同99・8%、全店で同99・7%となり、こちらも2ヵ月連続で前年同月を下回った。総店舗数は、ベルプラス(本社・盛岡市)を9月1日から統合したことにより315店舗と22店舗増えた。
 
 マックスバリュ北海道の全店売上高は同103・9%で、巡航速度を保っているが、毎週火曜日に実施している「火曜市」が暦の関係で今年10月は前年より1回少なかったことや週末に台風余波で天候が悪かったことから伸びはやや鈍った。既存店の100%超えと合わせ、全店・既存店ともに50ヵ月連続の前年同月超えになった。
 
 北雄ラッキーの全店売上高は、同100・2%。衣料部門が不振でコメやグローサリーも振るわなかった。青果が前年よりも相場安だったため伸びを欠いた。客数は全店ベースで同99・1%だが、客単価は前年よりプラスになっている。
 各社に共通するのは、トライアルが今年7月以降に道内に7店舗をドミノ出店したことにより加工食品などで影響を受けたこと。もっとも、アークスは売上げの約4割が東北地方で占めるためトライアルの影響は他の2社に比べて全体としては少ないと見られる。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER