IMG_0775 サッポロドラッグストアー(本社・札幌市)が、怒涛の出店を繰り広げている。10月に入って16日の「函館大縄店」(函館市)を皮切りに12月初旬まで新店オープンが続く。その数は8店舗に及び、ドラッグストア業界の陣取り合戦を象徴する大量出店になりそうだ。(写真は、11月6日オープンの「月寒西1条店」)
 
 10月に入ってからこれまでの出店実績は、16日「函館大縄店」、23日「苫小牧日新店」の2店舗だが、さらに明日30日の「伏見啓明店」(札幌市中央区)、11月に入って6日の「月寒西1条店」(同市豊平区)と続く。その後も時期は明らかではないものの「恵庭新町店」(恵庭市)、「宮の森店」(札幌市中央区)、「江別一番町店」(江別市)、「小樽若松町店」(小樽市)が連続的にオープンする。
 
 こうした新店はいずれも居抜きではなく新たに建設するもので、自社所有店舗やリース店舗など出店形態は様々。高速出店が可能なのは、店舗フォーマットを300坪と350坪の2タイプに分け、柱の位置や什器の位置、商品の品揃えを標準化しているため。新店開発の専門部署を社内に設置して高速出店を可能にしている。
 
 同社が出店を加速しているのは、出店増が売上げ増に結び付くため。2014年8月中間決算では、前年中間期より店舗数を7店舗増やしたことで21億円の増収になった。サツドラの店舗は食品のウエートがツルハなど他のドラッグストアより高く、食品とホームケア用品が収益増を牽引している。ただ、出店増によって新規採用の増加や販促費の増加で利益を圧迫している状況もある。
 
 サツドラの道内店舗数は、14年8月中間決算段階で145店舗。ツルハの325店舗(同年7月末)とまだ倍以上の開きがあるが、サツドラは下期だけで12店を出店、15年2月期までに156店舗の体制を構築する。(下の写真は、11月下旬オープン予定の「宮の森店」)
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