アークス(本社・札幌市)の2014年8月中間決算は、売上高が前年中間期並みになったが売上総利益は同9億9000万円増えて利益増に繋がった。純利益は前年中間期比37・4%増の42億円を確保した。(写真は札幌市中央区のアークス本社)
8月中間期の売上高は、2283億1400万円で前年より600万円増にとどまったが、売上原価を差し引いた売上総利益は前年の538億9100万円から548億8100万円と9億9000万円増えた。一方、販管費の増加は8億5100万円にとどまり営業利益は2・2%増の65億1700万円になった。経常利益は8・9%増の76億4900万円、純利益は37・4%増の42億円。売上高営業利益率は、2・8%と食品スーパーの中では高水準をキープしている。
新規出店は7月の「スーパーアークス室蘭中央店」(運営会社ラルズ)、増床リニューアルは6月に「新三光ストア新井田店」(同ユニパース)を「ユニバース新井田店」、8月に「ビッグハウスパルプタウン店」(同道北アークス)を「スーパーアークスパルプタウン店」に業態変更したほか、ユニバースがリッツコーポレーションから譲り受けた3店舗、東光ストア1店舗、ジョイス2店舗をそれぞれ期中に改装した。店舗閉鎖は6月の「ラルズプラザ札幌店」と「ラルズマート札幌店」(同ラルズ)で中間期末の総店舗数は293店舗。
昨年8月から東北地区に順次導入してきたアークスRARAカードは、総会員数が250万人を超え、7月からはクレジット機能を付加したカードも追加導入、利便性を高めた。
9月1日に「ビッグハウス」を中心に岩手県、宮城県で25店舗を展開しているベルプラス(盛岡市)を経営統合したことなどにより、通期は売上高4800億円(前期比5・6%増)、営業利益139億円(同3・5%増)、経常利益155億円(同5・5%増)、純利益100億円(同56・9%増)を見込む。