マックスバリュ北海道(本社・札幌市)と北雄ラッキー(同・同)の9月度売上高増減比は、全店ベースでマックスバリュ北海道が前年同月比107・2%と好調を持続、北雄ラッキーは同97・5%と前年を割り込んだ。食品スーパー2社の明暗は消費者の節約志向を受け止める業態の有無によるものだ。(写真は、マックスバリュ北海道の格安業態『ザ・ビッグ』岩見沢店)
マックスバリュ北海道の9月度売上高増減比は全店ベースで107・2%、既存店ベースで105・1%と好調を持続。4月の増税以降に高まった消費者の節約志向で格安業態の「ザ・ビッグ」店舗の勢いが止まらず、格安販売のモデルを「マックスバリュ」店舗にも取り入れ、買い物頻度の高い日配品、加工食品などの価格を下げるなどして売上げを伸ばした。「ザ・ビッグ、マックスバリュともに生鮮食品は良いがナショナルブランド(NB)の加工食品は全体の伸びに比べると弱い。ただ、いずれの業態もトータルでは前年同月を超えている」(広報)。客数も100%を超えているという。
マックスバリュ北海道が全店、既存店ともに前年同月を超える売上高を達成したのは9月で49ヵ月連続になった。
北雄ラッキーの9月度は全店ベースで97・5%、既存店ベースでは93・7%。衣料部門が91・6%と不振で足を引っ張った。食品部門ではディスカウントスーパー「トライアル」店舗のオープンにより一部店舗で若干の影響があったという。同社も生鮮食品は好調だが、加工食品やコメの販売が不振だった。「買い物頻度が落ちているようだ。ディスカウント店へ一部顧客が流れている」(広報)としている。