DSC_6360 サッポロドラッグストアー(本社・札幌市)が19日に公表した8月中間決算(2014年2月16日~8月15日)は、売上高が前年中間期比9・0%増の265億6100万円となったが営業利益は同13・2%の減益となった。増税前の販促活動を強化、新規4店舗を出店して売上げ増に繋げたが、新卒者を中心とする積極的な人員確保による販管費増が利益を圧迫した。(写真は4月3日にオープンした札幌市東区の麻生北40条店)
 
 8月中間期は、4月の消費増税を挟み、駆け込み需要があった2ヵ月と反動減や消費マインドが低調だった4ヵ月に分かれる。増税前には販促強化策が奏功して全店・既存店ともに2ケタ売上げを伸ばしたが、後半は全店ベースで1~6%増、既存店は4ヵ月連続で前年割れになった。
 
 ドラッグストア事業では、ローコスト運営のため既存店でのフード売場標準化に向けて20店舗で改装、また新規4店舗を出店、2店舗を閉店するなどしたため半期売上高は前年中間期比9・2%増の255億8200万円になった。しかし、新たな出店に備えて新卒者を中心に積極的な人員確保を行ったため販管費が増えて営業利益は3億6500万円と同17・4%の減益になった。
 
 調剤薬局事業は売上高8億9100万円で同1・4%増、営業利益は6800万円で同26・2%伸びた。
  
  この結果、全体の売上高営業利益率は1・70%になり前年中間期の2・14%から0・44ポイント下がった。
 通期は売上高545億5000万円(前期比10%増)、営業利益10億4000万円(同2・4%増)、経常利益10億4000万円(同3・4%増)、純利益6億2000万円(同1・6%増)で予想を据え置いた。下期は新店を12店舗出店して営業増益に繋げる。

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