P1080269 ツルハホールディングス(本社・札幌市)とサッポロドラッグストアー(同・同)のドラッグストア2社の8月度(7月16日~8月15日)売上高は、既存店ベースで4ヵ月連続で前年同月を割り込んだ。客数も既存店では前年同月を下回っている。ただ、新店を含めた全店ベースでは2社ともに積極出店が奏功して前年同月を上回っている。(写真は、札幌市西区のツルハ琴似駅東口店。家電量販のコジマNew札幌琴似店跡に5月16日に居抜き出店した店舗)
 
 ツルハホールディングスの既存店売上げは、前年同月を0・4%割り込んだ。消費増税のあった4月以降、既存店は4ヵ月連続で前年同月を下回ったが、減少幅は5月度マイナス8・9%、6月度マイナス5・8%、7月度マイナス3・7%と改善しており既存店が前年同月を超えるまであと一歩の段階まで回復してきた。
 新店を含めた全店ベースでは、5月度はマイナス1・9%となったものの6月度は15・2%増、7月度は18・8%増、8月度も20・0%増と積極的な出店によって大幅に伸びている。
 
 客数は、既存店でも徐々に回復、8月度は前年同月比でマイナス0・3%まで回復してきた。全店は同19・4%の増加になっている。
 客単価の動向はMD(商品政策)を反映したものになるが、戻りつつある売上高や客数のトレンドとは反対の数値を示している。既存店では同0・0%と6月度の0・7%、7月度の0・5%からさらに減少。全店でもこの傾向があって8月度は0・5%増と1%を割り込む増加率に下がった。
 
 サッポロドラッグストアーの8月度は、既存店で同3・1%減、全店で同4・0%増になった。既存店の売上高はツルハと同じく4ヵ月連続のマイナス。既存店のマイナス幅は5月度以降縮小してきたが、8月度は逆に拡大している。
 店舗数はツルハホールティングスが1321店舗、サツドラが145店舗。


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