イオン北海道(本社・札幌市)が小型食品スーパー「まいばすけっと」のコンビニエンスストア跡出店を加速する。10月下旬から11月にかけてセブンーイレブンやローソンが閉店した跡に居抜き出店、小型食品スーパーに衣替えさせる。コンビニのフランチャイズ店は、オーナーの高齢化や日販の伸び悩みなどから契約更新をせず閉店するケースがある。イオン北海道は、そうした物件を賃借して出店、「今後、コンビニ跡への出店が増えいくだろう」(星野三郎社長)としている。(写真左はまいばすけっと「旭町3丁目店」出店予定物件、写真右は「東札幌1条2丁目店」の予定物件)
イオン北海道は、2012年3月からコンビニ型食品スーパーのコンセプトで「まいばすけっと」の出店を始めた。イオングループが首都圏で展開している「まいばすけっと」のノウハウを導入して札幌市内での出店を進めているもので、現在の店舗数は24店舗。
野菜や畜産など生鮮食品、デリカ、コメなどコンビニとは違い、食に関わる品揃えは約2300SKU(在庫保管単位)に及び、毎日歩いて通える食品スーパーして既に2年目を迎えた7店舗はトータルで店舗利益が出ている。
これまでの出店は、中小規模の賃貸マンションやオフィスビルの1階への出店が多かったが、今後はコンビニ跡の好立地への出店が多くなるという。10月下旬から11月にかけて出店する「旭町3丁目店」(札幌市豊平区)はセブンーイレブン跡、「東札幌1条2丁目店」(白石区)はローソン跡。
コンビニのFC店契約は10年間が多いが、契約期間を迎えて更新を諦めるFC店オーナーもいるため、イオン北海道はそういう物件を賃借して「まいばすけっと」を出店していく考え。
同社は16年度中に店舗数を100店舗に増やす計画でコンビニ跡に「まいばすけっと」というケースが増えていきたそうだ。