DSC_6385 アークス(本社・札幌市)と北雄ラッキー(同・同)の8月度売上高が明らかになった。それによると、アークスは3月以来、既存店・全店ともに5ヵ月ぶりに前年同月を上回った。北雄ラッキーも全店ベースで同103・4%と伸びている。ただ、今年の8月は昨年に比べて日曜日が1回多かったこともあり実態的には昨年を下回っている状況だという。(写真は、札幌市中央区のアークス本社)

 

アークスが11日にリリースした8月度売上高は、全店ベースで対前年同月比100・5%、オープンから1年以上経過した既存店では同100・3%となって、全店・既存店ともに前年を上回った。

 

客数は、全店・既存店共に同98・3%だった。客単価は、全店が同102・2%、既存店が同101・9%。8月はお盆商戦を含み、ハレの日需要があるため前年を超えやすい。アークスは、消費増税の4月以降、全店・既存店ともに前年を割り込み8月は前年を上回るチャンスと見てMD(商品政策)を強化、前年超えに結びつけた。

 

気になるのは、依然として客数減が全店・既存店で続いていること。来店頻度が落ちていることや競合店にお客を取られていることを意味し、9月から始まった下期からどう巻き返しを図るかが課題。

 

北雄ラッキーは既存店で同99・3%、全店で同103・4%だった。衣料部門が同95%程度で好調な食品部門の足を引っ張った格好。3月にオープンした倶知安店(倶知安町)は、当初は計画を下回る状況が続いたが徐々に上向き始めているほか、7月建て替えした山の手店(札幌市西区)は計画通り順調だという。「今年の8月は日曜日が前年より1回多くて実質的には既存店で97%程度だった。生鮮は戻っているがコメ、酒、一般食品はまた消費が戻っていない」(同社)としている。

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