コープさっぽろ(本部・札幌市)の理事長を務める大見英明氏(55)が33年前、入協後に最初の配属先になった「コープさっぽろきたごう店」(札幌市白石区北郷2条4丁目)が8日、建て替えオープンした。今年1月に一時閉店してから7ヵ月ぶりの営業で、組合員らは店舗を取り囲むように長い行列を作った。初日は3000人以上が買い物に訪れた。(写真上段左から時計回りに、テープカットに臨む大見英明理事長(右から3人目)や来賓、店舗を取り囲んだ行列、店舗内の畜産、デリカの各コーナー)
旧きたごう店は、1973年9月に開店した3階建て店舗で、1階にコープ店舗、2階は衣料のサンキ、3階は100円ショップや事務所として利用されていた。建築後40年が経過して設備機器なども老朽化、売上げも競合店の出店で落ち込んでいたことから昨年、建て替えを決めていた。
オープンした新店舗は、2階建てで1階が売場面積約420坪の店舗、2階は事務所や文化教室など。青果、鮮魚、畜産など生鮮3品のコーナーを拡大したほかデリカのコーナーも充実、冷凍食品の品揃えも増やして全体のSKU(在庫保管単位)は旧店舗の1・7倍になっている。ワインコーナーには道産、国産、輸入モノも豊富に揃えた。
売場以外にもポイントになっているのはトイレとイートインなど休憩コーナー。ホテル並みの綺麗なトイレを設置しているほか、レジ付近の休憩コーナーにはソファ2セットとテーブル2セットが設置され12人が買い物後に座れるようになっており焼きたてパンなどをその場で食べることも可能。レジは5台。
きたごう店は、大見理事長が北大教育学部卒業後にコープさっぽろに入協し、最初に赴任した店舗。33年前、大見氏はこの店舗の鮮魚を担当していたという。オープンセレモニーでテープカットをした大見理事長は感慨深い様子だった。