食品スーパーの北雄ラッキー(本社・札幌市)、マックスバリュ北海道(同・同)、総合スーパーのイオン北海道(同・同)は、3月度の売上高を公表したが、消費増税前と言うこともあって各社とも2ケタ以上の伸びを見せた。4月に入って1~2割の売上げがダウンしており反動が出ているようだ。(写真は、3月7日にオープンした北雄ラッキー倶知安店)
マックスバリュ北海道の3月度は、全店合計が昨年同期と比べて116%、既存店ベースでも11・4%と共に二桁の伸びだった。これで同社は43ヵ月連続で全店・既存店が前年同期をクリアーした。新規出店の2店が好調なほか既存店も順調に伸びたことに加えて増税前の駆け込みがあった。
北雄ラッキーも新店と既存店の合計が108・8%となった。3月3日に山の手店(札幌市西区)が建て替えで一時閉店したが、7日に倶知安店(倶知安町)が新規オープンし売上げ減を食い止めた。衣料品やコメ、酒、日用雑貨等が大きく伸びた。客数は103%となったため生鮮食品も105%と波及した。同社は昨年衣料品で委託販売があったが今年はなかったためそれを差し引くと実質的には10%以上の伸びだったという。
イオン北海道は全店合計で115・2%となった。既存店でも114・4%になった。衣料部門は、全店合計で115・6%、既存店でも115・6%、食品は全店で111・3%、既存店で109・9%、住居余暇は全店で124・7%、既存店で124・4%になった。衣料や住居余暇で増税前の駆け込み需要が顕著に現れたようだ。
4月に入ってからは3月の反動減が出ている。「4月から最初の1週間は2割ほど前年の4月を下回ったが、ここ数日は1割程度まで戻ってきている。食品の買いだめが途切れる最終週ころには消費が戻ってくるだろう」(食品スーパー役員)と見ている。