コープさっぽろ(本部・札幌市)の2014年3月期決算(13年3月21日~14年3月20日)は、事業高が前期比3・1%増の2626億7500万円、経常剰余は同42・7%増の43億800万円と大幅伸長、いずれも過去最高だった。企業の売上高経常利益率に当たる事業高経常剰余率は1・6%。15年3月期も事業高2670億円、経常剰余51億円を計画、2年連続で過去最高となりそう。(写真は、昨年8月9日にオープンしたコープさっぽろ月寒ひがし店。店舗事業全体では前期比2・5%の増加だった)
部門別の事業高は、店舗が1796億5100万円で前期比2・5%増、宅配は768億5800万円で同3・5%増、共済は15億4900万円で同2・4%増、その他収入は96億4200万円で同10・8%増だった。
店舗事業は、既存店の惣菜強化を目的にしたリニューアル投資を積極的に実施したことと組合員の最低出資金額を1口5000円から1000円に引き下げたことで組合員が前期より7万5375人増加、これらの相乗効果によって客数が増え13年3月期の0・9%減から2・5%増へ反転させた。
宅配も契約者が3・7%増えて30万4000人になり事業高の伸びを13年3月期の1・5%増から3・5%増へ倍増させた。
組合員の出資金合計は629億1800万円で前期より9億円増加、組合債は347億800万円と10億円減った。金融機関からの借入金も164億円と30億円減少した。
15年3月期は、事業高2670億円、経常剰余51億円を計画。事業高の内訳は、店舗事業で1800億円、宅配事業で802億円、共済事業で16億円。経常剰余は51億円を見込み、事業高経常剰余率1・9%とする。
コープさっぽろの過去3年間の決算数値は以下の通り。(いずれも12年3月期→13年3月期→14年3月期の順)
■事業高
2545億5300万円→2547億1100万円→2626億7500万円
■経常剰余
28億3800万円→30億1900万円→43億800万円
■店舗事業高
1768億2900万円→1751億9100万円→1796億5100万円
■宅配事業高
732億3100万円→742億9300万円→768億5800万円
■組合員数
139万1552人→141万5265人→149万640人
■出資金
616億7200万円→620億1500万円→629億1800万円
■組合債
317億9100万円→357億1600万円→347億800万円
■金融機関長・短借入
226億円→194億円→164億円