ホクレン(本所・札幌市)と北海道米販売拡大委員会は、2月8日から3月23日までタレントのマツコ・デラックスさんが出演する道産米「ななつぼし」のテレビCMを道内外で放映している。ホクレンと北海道米販売拡大委員会がタレントを起用して道産米のCMを作ったのは、桐島かれんさん、スザンヌさん(いずれも道産米の「ゆめぴりか」)に続いて3人目。(写真は、ななつぼしCM発表会でマツコさん=右とホクレン佐藤俊彰会長。画像はホクレン提供)
マツコさんを起用するきっかけになったのは、あるテレビ番組の企画でお米の食べ比べをしたときに、マツコさんが「今まで食べた中で一番おいしい」、「濃厚な味わいの『ゆめぴりか』よりあっさり味の『ななつぼし』の方が好み」と感想を述べたこと。この発言を知ったホクレンが出演を依頼、アートディレクターに佐藤卓氏、演出は中島信也氏、撮影は上田義彦氏と広告界を代表するトップクリエーターたちが手掛けるCMが完成した。広告代理店は電通北海道。
「ゆめぴりか」のCMと同様に料亭風の店にマツコさんが暖簾をくぐって登場、店主に向かって「『ゆめぴりか』って確かにおいしいけど、私は『ななつぼし』の方が好き」と宣言した後、炊き立ての「ななつぼし」を食べる15秒間の作品。
「ななつぼし」は、「きらら397」、「ほしのゆめ」に続く新たな品種として2001年に誕生した道産米。これまでの道産米にはなかったツヤと粘り、甘みが調和してバランスの良い食味が評価されている。現在では、道内の米作付面積の44%を占める主力米で11年には日本穀物検定協会が選定する食味ランキングで道産米初の特Aを獲得、その後も3年連続で特Aを獲得している。
ホクレンのまとめによる2012年産の販売実績によると、全販売実績37万6700㌧のうち「ななつぼし」は15万6200㌧を占めている。他には「きらら397」が11万㌧、「ゆめぴりか」は4万9900㌧などとなっている。
米の消費量は、全国的に低下傾向が続いており、「マツコ効果」で歯止めがかけられるか、関係者の期待が高まっている。