NPO法人新十津川ぴあネットワーク(本部・樺戸郡新十津川町)は、廃棄されている町内生産の規格外の野菜を使って障がい者が働く野菜加工工場を整備するため、クラウドファンディングで資金支援を求めている。(写真は、新十津川ぴあネットワークが資金支援を求めているクラウドファンディングのトップ画面)

 新十津川ぴあネットワークは、2017年に町の有志らで設立され、障がい者福祉事業としてグループホームやまちなかカフェ、農業のほか、ふれあいサロン事業、成年後見制度促進事業などを実施している。

 このほど、障がい者福祉事業の一環として、町内で生産されているものの規格外で廃棄されている野菜を利用して野菜パウダーなどを作る加工工場を整備することになり、クラウドファンディングで広く資金を募ることにした。規格外の野菜を利用することで廃棄ロス削減に繋げるほか、冬場に不足する障がい者の働く場所を確保する狙いもある。

 地域の空き店舗を利用して加工工場を整備する計画で、急速乾燥に必要な乾燥機と粉砕機を購入する資金に充てる。購入する乾燥機は、熱風乾燥のほか近赤外線で滅菌、殺菌する機能もある大型食品乾燥機で、野菜が最もおいしい時期に旨味を凝縮できるようにする。最初は、廃棄されるトマトを利用したトマトパウダーの生産から始め、軌道に乗れば他の野菜にも取り組む。
 READYFOR(本社・東京都千代田区)のクラウドファンディングを利用し、目標額は185万円、2月25日まで募集施している。なお、1月25日現在で約103万円の支援が集まっている。
 クラウドファンディングの詳細は、https://readyfor.jp/projects/pianet0808



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