JAびばい(本所・美唄市)とJAそらち南(同・夕張郡栗山町)の農家組合員が作っている「空知産新生姜」を使ったコラボ商品が札幌市内の「ブーランジェリー コロン」、「ブラッスリーコロン ウィズ ル・クルーゼ」、「パフェ、珈琲、酒、佐藤」の3店舗で数量・期間限定で販売されている。(写真は、「空知産新生姜」)

 JAびばいでは、新生姜(春に植えて夏のうちに収穫する生姜で辛みが少なく水分が多いのが特徴)を新たな園芸作物と位置付け、7年前から組合員がハウス栽培に取り組み始めた。また、JAそらち南も、育苗ハウスの有効活用の一環として2年前から新生姜の栽培を開始している。現在は、両JAの13戸が「空知産新生姜」を生産しており、2020年はJAびばいが約6t、JAそらち南が約10tの収穫を目標にしている。

「空知産新生姜」は、畑から掘り起こして洗浄後にそのまま出荷するため、まさに今が旬の食材。そのことを広く知ってもらうため両JAは札幌市内の有名3店舗と「空知産新生姜」を使ったコラボ商品を開発、10月から数量、期間限定で提供している。

「ブーランジェリー コロン」の本店(中央区北2条東3丁目2ー4、prod.23 1F)、丸井今井札幌店、パセオ店で販売しているのは、「空知産新生姜と蜂蜜のチャバタ」(税込み281円)。高崎真哉シェフが開発・監修したもので、空知産新生姜の新鮮な香りとまろやかな味わいのある風味に、蜂蜜をアクセントにしたパンとなっている。

「ブラッスリーコロン ウィズ ル・クルーゼ」(丸井今井札幌本店大通館3F)は、「空知産新生姜のムース~さつまいものポタージュ」(前菜として対象メニューのみに提供)と「自家製ジンジャーエール~空知産新生姜~」(税込み660円)を用意。塚田宏幸メインシェフが開発・監修したもので、「ムース」は空知産新生姜のみずみずしさやレモンに似た爽やかな香りが立つように泡状にしており、さつまいもとの相性も楽しめる。「ジンジャーエール」は、新生姜の食感を残しつつシナモンなど数種類のスパイスを調合、食事にも合うように甘さを控えめにしている。

「パフェ、珈琲、酒、佐藤」(中央区南2条西1丁目6ー1、第3広和ビル1F)は「空知産新生姜とシャインマスカット~コリアンダーの芳香を添えて~」(税込み1980円)を提供している。岡元優子フードコーディネーターが開発・監修したもので、空知産新生姜のソルベ、マリネ、サブレ、すりおろしとシャインマスカットや洋梨、ルビーチョコなどを組み合わせた。丸みのある辛味や爽やかな香りが楽しめるほか、新生姜の特徴である茎の紅色をイメージした色鮮やかなパフェになっている。

 3店舗が提供するメニューは、いずれも10月31日まで。両JAは「多くの消費者に空知産新生姜の魅力を知ってもらいたい」としている。


6人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。