女満別空港ビルに4日から、入力文字読み上げソフト「ボイスロイド+結月ゆかり」で知られるキャラクター、結月(ゆづき)ゆかりの等身大パネルの展示が始まった。オホーツク地域の知名度向上を目的に同空港ビルの応援キャラクターに選定されたためで、航空会社の発着案内を除く館内インフォメーションアナウンスも結月ゆかりが担当している。今後、地域の情報発信の役割も担っていく。(写真は、出発ロビーに展示された結月ゆかりの等身大パネル)
結月ゆかりは、ボカロマケッツが制作したキャラクターでデザインはイラストレーターの文倉十氏。クリエイティブ系ソフトウェアやマルチメディア系ソフトウェアなど各種ソフトウェア、ハードウェアを企画販売しているAHS(東京都台東区)は、このキャラクターを使った入力文字読み上げソフト「ボーカロイド」「ボイスロイド」などを開発・販売している。このソフトは、文字や言葉をテキストで入力するだけで簡単や読み上げさせることができるソフト。
今回、女満別空港の応援キャラクターに結月ゆかりが選ばれたのは、声を担当している声優の石黒千尋さんが北海道出身(夕張市)であることや女満別空港のある大空町が花と音楽の町をコンセプトにしていること、さらに国内外に結月ゆかりのファンが多く同空港やオホーツク地域の知名度向上が期待できるため。
4日から館内アナウンスを担当、到着ロビーには3種類の大型ポスターが掲示され出発ロビーには等身大パネルが展示された。
今後、女満別空港をテーマにした楽曲の公募や地域観光資源・イベント紹介など地域情報の発信に活躍する予定。
女満別空港は1935年に競馬場用地だった場所を気象観測用の飛行場として利用したのが最初。当時は現空港の北側にあって戦時中は海軍の美幌第二飛行場だった。その後、85年に現在地に2000m滑走路を整備して移転、2000年には2500mに滑走路が延長された。12年度の利用客は国内約72万人、国際約500人。国内客とともに最近は東南アジア各国から新千歳空港を経て女満別空港に乗降する海外観光客が増加している。発表リリースは、http://www.ah-soft.com/press/voiceroid/0130.html