コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の関連会社で、灯油配達や廃車買い取りサービスを行っているエネコープ(本社・同市中央区)は、ナルネットコミュニケーションズ(同・愛知県春日井市)と提携、新サービスとして「トドック車検」を2025年9月29日から開始した。(写真は、「トドック車検」の会見。左からナルネットコミュニケーションズ・鈴木隆志社長、コープさっぽろ・大見英明理事長、エネコープ・五十里浩輔社長=コープさっぽろ提供)
エネコープは、2023年からカーライフサポートの一環として、廃車買い取りサービス「ハイシャル」を展開してきた。サービスを利用して以来、組合員の要望が多かった車検について事業化を検討、このほど利便性と安心感を両立した新たな車検サービス「トドック車検」を開始することにした。一般的な車検業務では、車両を実際に点検した上で、整備項目を決定してから費用を決定するのに対し、「トドック車検」は、見積もり時点で費用が確定することが最大の特徴。申し込みから決済まで、すべてWEBで完結できるほか、無料の引取納車・代車提供、整備・部品保証も標準で対応する。自動車整備に不慣れでも安心して利用できるサービスで、2025年9月29日から道内全域で提供、利用金額に応じてポイントも付与する。
コープさっぽろ本部で行われた会見で、ナルネットコミュニケーションズの鈴木隆志社長は、「当社は、自動車の整備専門に約45年にわたり、約17万台の車両に対応してきたノウハウがあります。提携拠点は、全国に1万ヵ所、道内にも132ヵ所あるため、全国で同じサービスを提供できるのが強み。代車や納車の対応のほか、人口減少地域では陸送などの対応も検討したい。組合員のカーライフのお手伝いをしたい」と話した。
エネコープの五十里浩輔社長は、「これまで2年半手掛けてきたハイシャルの事業で、組合員のカーライフを支えてきました。その中でさまざまな声をいただき、特に車検に対して困りごとがあるとわかりました。そうした声にお応えしたいと考え、トドック車検を開始することにしました」と語った。コープさっぽろの大見英明理事長は、「2023年からエネコープでハイシャル事業を開始し、約800件の実績があります。その過程で、車検への要望が多く寄せられましたが、今後、人口減少がさらに進むことを考えると、車検を受けづらい地域も出てくる可能性があります。そうしたことも加味して、利便性の高いサービスを全道で提供したい」と述べた。