JR北海道(本社・札幌市中央区)は、子会社のJRホテルズ(同・同)が運営しているJR帯広駅前の 「JRイン帯広」(帯広市西3条南12丁目6)を2021年11月30日に閉館、22年秋にサービス付き高齢者向け住宅に転換する。コロナ禍で稼働率が低下していることもあって、安定的な収益が見込めるサ高住にリノベーションすることにした。(写真は、「JRイン帯広」)
「JRイン帯広」は、2000年1月に開業した旧「ホテルヒーロー」をJR北海道が取得、11年6月にJRホテルズが運営を開始した宿泊特化型ホテル。敷地面積約330坪(約1091㎡)、延べ床面積約1304坪(約4305㎡)、鉄骨鉄筋コンクリート造9階建て、シングル130室、ツイン7室の137室。築21年が経過しており、建物の維持更新コストとホテルの収益性を勘案した結果、中長期的に安定した需要が見込めるとしてサ高住に切り替えることにした。
名称は、「ブランJR帯広駅前」(仮称)で、1ルーム21戸、1LDK14戸、2LDK14戸の計49戸を予定。運営はミサワホーム北海道(本社・札幌市白石区)。21年11月30日に閉館し、改装工事に着手、22年秋に入居開始。事業費は約6億5000万円、別途サービス付き高齢者向け住宅整備事業の補助金を申請する。
JR北海道は現在、社宅跡地などを利用して札幌市と小樽市でサ高住を5棟展開している。帯広は6棟目となり、札幌圏以外では初のサ高住展開となるが、帯広駅前の好立地、バスターミナルや帯広第一病院、映画館、商業施設等が徒歩圏にある生活利便性の高い物件のため、需要が見込めると判断した。