道央自動車道の新しいインターチェンジ(IC)である新千歳空港ICが来年度の供用開始に向けて急ピッチで建設工事が進んでいる。道央道と新千歳空港のアクセスを改善する目的で設置されるICで総事業費は20億円。現在の千歳ICを利用する場合に比べて空港へのアクセス時間は4分短縮されるという。(写真は、新千歳空港ICの建設現場)
新千歳空港ICが建設されているのは、千歳市泉沢地区。道道泉沢新千歳空港線と道央道が交差する付近で2年前に着工。
国土交通省の地域活性化IC制度を利用したICで、地方公共団体が主体になって建設するもの。IC設置の事業主体は、道で総工費は19億7000万円。そのうち55%の10億8400万円が国費で残り45%、8億8600万円を道が支払う。用地補償費として計上されているのは4億円。
高速道路に接続する道路は、道が建設を担当し橋梁部分については高速道を維持管理している東日本高速道路が担当している。
道央道を使った新千歳空港へのアクセスは、現在千歳ICを利用するが、交通量の多い国道36号線に合流しなければならず15分程度の時間が必要。
新千歳空港ICは、市街地を通らずにスムーズに空港へアクセスできるため現行の千歳ICに比べて4分ほど短縮される。
新千歳空港ICの建設用地を所有しているのは、北海道空港。昨年6月末に北海道空港のグループ会社、セントラルリーシングシステムから取得しており、他の土地も含めた共同担保の抵当権設定額は23億円強になっている。抵当権者は三井住友銀行。