大和ハウス工業(本社・大阪市北区)とJR貨物(同・東京都渋谷区)は、2020年7月1日から札幌市白石区の「札幌貨物ターミナル駅」構内に東北・北海道で最大となるマルチテナント型物流施設「DPL札幌レールゲート」を着工する。(写真は、マルチテナント型物流施設「DPL札幌レールゲート」の建設現場)

 建設地は、白石区流通センター3丁目227ー172ほかで「札幌貨物ターミナル駅」の東側。敷地面積約1万5230坪(5万348・94㎡)のうち約8977坪(2万9676・79㎡)を使って鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の地上3階建ての建物を建設する。高さは24・87m、幅は253m、奥行きは141m、延べ床面積は約2万6292坪(8万6916・13㎡)。
「札幌ドーム」(建築面積約1万6300坪=約5万3800㎡)の約1・6個分の広さを持ち、最大12テナントの入居が可能で、約1515坪(約5000㎡)の区画から入居できる。雪や雨の影響を受けないように1・2階には荷物の積み下ろしができる中車路や屋内スロープを設ける。

 貨物鉄道を利用している企業・団体のほか、トラックなど自動車による貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道輸送に転換することを検討している企業やインターネット通販事業者、小売業者などの入居を想定している。各区画に事務所を設置することもできる。また、テナント企業の従業員の働き方改革の支援として従業員専用の保育施設を完備するほか、カフェテリアを設けて福利厚生をサポートする。
 事業主は、大和ハウス工業100%出資の札幌貨物施設開発特定目的会社で、同社がJR貨物から土地を賃借して物流施設を建設する。設計、施工は戸田建設(本社・東京都中央区)。竣工は22年5月末で入居は同年6月の予定。総工費は約150億円。
 



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