車に乗っていると信号待ちで停まった時などに、前の車のナンバープレートが目に入ることがある。見慣れない地名だと同乗者とその土地についての話題になって話が弾むことがある。ナンバープレートにそんな力があることを利用して地域振興に役立てようと、2018年10月からご当地ナンバープレートの交付を始めたのが国土交通省。5月11日からいよいよご当地ナンバープレート第2弾の交付が始まる。北海道では「苫小牧」と「知床」が登場、車中の会話に彩りが加わりそうだ。
(画像は、「苫小牧」と「知床」の図柄入りナンバープレート)
(写真は、「苫小牧」のナンバープレートを交付する北海道運輸局室蘭運輸支局)
北海道には「札幌」、「函館」、「旭川」、「室蘭」、「釧路」、「帯広」、「北見」の7運輸支局があって、それぞれの管轄地域のナンバープレートには運輸支局の所在地名が記されている。道内ではこれら7つの地名がついた見慣れたプレートを見てもさすがに心躍らないが、新たに交付が始まる「苫小牧」、「知床」ならどうだろう。無地もあるが図柄の入っているモノとカラーのものもあって、見ても楽しいナンバープレートとなっている。
「苫小牧」の図柄は、「ウトナイ湖とアイスホッケーの街」がモチーフ。ラムサール条約登録湿地であるウトナイ湖と2羽の白鳥、アイスホッケーのスティックとパック、樽前山と雪の結晶が2つ、さらにスティックを持ったキャラクター「とまチョップ」が苫小牧の位置を示した北海道地図とともに右の上に配置されているなど、少ないスペースに盛りだくさんのコンテンツが入っている。交付対象は苫小牧市。
「知床」は、「知床の雄大な自然」がテーマ。雪の知床連山をバックに親子のヒグマ、オオワシ、シレトコスミレを配置。背後の雪山にはエゾリスやエゾシカ、キタキツネがかたどられている。交付対象は知床半島の斜里町と羅臼町、周辺の清里町、小清水町、標津町、中標津町、別海町の7町。
いずれのナンバープレートもフルカラーの図柄入りは、1000円以上の寄付金が別途必要。寄付金は導入地域の観光振興や交通改善に利用される。全国で5月11日に交付されるご当地ナンバープレートは全17地域で「白河」や「出雲」、「飛鳥」、「伊勢志摩」などがある。まだ見ぬ土地への憧れを刺激しながら間もなく出発進行の日を迎える。