北海道の離島航路を運航しているハートランドフェリー(本社・札幌市中央区)は、2020年2月4日(火)から稚内と利尻島・礼文島を結ぶ航路に新造船の「アマポーラ宗谷」を就航させる。旅行スタイルの多様化に対応して全面が窓になっている1等アイランドビューシートを新設したほか、フェリー業界初のポケモン・アローラロコンとロコンをデザインしたキッズルームや同航路では初のペットルームを導入するなどした。(画像は、「アマポーラ宗谷」の就航リーフレット)

「アマポーラ宗谷」の船名は、利尻島に自生する希少固有種の黄色い花「リシリヒナゲシ」にちなみ、「ヒナゲシ」のスペイン語より命名した。総t数は4250t、全長96・5m、巾15m、速力は19・1ノット。横揺れを軽減するフィンスタビライザーを搭載、安定運航が可能になり船酔いを軽減し就航率も高められる。また、船の小回りが効くようにサイドスラスターを装備、離着岸をスムーズに行えるようになっている。

 船内は、Bデッキに1等アイランドビューシート(定員70人)を用意、目の前に広がるオーシャンビューと日本百名山の利尻山や礼文島を眺めながら船旅が楽しめる。その他、1等和室(定員14人)、特別室(同2室8人)、2等指定席(同148人)がある。
 Cデッキは、2等の優先席と客室(定員夏季310人、その他の季節255人)のほかポケモンと北海道、ハートランドフェリーの連携で実現したアローラロコンとロコンをデザインしたキッズルーム、ベビールーム、その他6つのケージと洗面台を備えたペットルームなどからなっている。旅客定員は495人(夏季は550人)、車載は8tトラック21台(乗用車のみ53台)。

「アマポーラ宗谷」は、19年9月27日に内海造船(本社・尾道市)が進水式を行った新造の旅客船兼自動車航走船。球状の船首には流氷対策としてアイスナイフを装備している。


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