昨年8月のLCC(格安航空会社)ピーチの就航以来、乗降客の増加が続く釧路空港。2018年11月は前年同月比で13・1%増、6万6762人が利用した。そんな好調が続く中、空港駐車場が慢性的な満車状態に陥っている。(写真は、釧路空港駐車場=2019年1月24日午後撮影)
釧路空港の駐車場を運営しているのは、一般財団法人空港振興・環境整備支援機構釧路事務所。収容台数は754台で就航便数から駐車場のキャパシティ不足が指摘されていたが、8月のピーチ就航以降はより顕著になってきた。
とりわけ、3連休や年末年始、お盆のシーズンは慢性的に駐車場が不足する状態が続く。直近の年末年始には、収容台数754台に対し、溢れた車はなんと600台。それらの車は、空港敷地内の未利用地に青空駐車せざるを得なかった。
不思議なのは、駐車場利用者が有料なのに対して青空駐車した利用者は無料ということ。釧路空港関係者によると「空港敷地内は法律的なこともあってお金を徴収する決まりがないため」と言う。真面目に早くから並んで駐車場に入れた人と出発間際に来て青空駐車を利用した人との間に不公平感が出るのは当然。
今のところ、不平不満は表立って出ていないようだが、新天皇即位日のある今年のGW10連休は600台では収まらない青空駐車が出るのは必至と見られている。「7空港一括の民営化を控えているため、現時点で新たな投資をすることが難しい状態」(空港関係者)で、当面は慢性的駐車場不足が続きそうだ。