公益社団法人北海道トラック協会で会長3期目を狙っていた伊藤昭人会長(シズナイロゴス会長、72)が選考委員会で敗れ、奈良幹男副会長(月寒運輸社長、74)が次期会長に選任される異例の出来事があった。5月25日の総会で正式決定する。IMG_3880(写真は、札幌市中央区にある北海道トラック協会)

 北海道トラック協会は、貨物自動車運送事業の事業者で構成され、会員数は2732社。現在の会長は、伊藤氏で2期4年目。伊藤氏はやり手で知られ、政治力や実行力、決断力もあるとされるが、根回しをせず強引な判断をすることもあったとされる。

 改選期を迎え、伊藤氏は3期目に手を挙げたものの、4月中旬に開催された札幌地区の会長選考委員会で推薦されず、続投を断念せざるを得なくなった。伊藤氏は、公益財団法人全日本トラック協会副会長も務めているが、こちらも降りることになりそう。

「選考委員会では伊藤氏の続投を支持しない声が大半だったと聞いている。本人は続投できると思っていたようで、4月24日に開催された理事会での退任挨拶では、『第2協会を作るかも知れない』と未練たらたらだったようだ」(関係者)
 次期会長には、札幌地区選考委員会で推薦された奈良副会長が昇格する。奈良氏は、2017年春の褒章で黄綬褒章を受章した。5月25日に札幌で開催される北海道トラック協会の総会で新体制が発足する。


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