北海道新幹線の新青森―新函館間の開業まで残すところ4年、建設工事が順調に進んでいる。2月上旬に青森市の高架橋1・8㌔の工事発注で土木工事発注は全て完了する。(道庁前にある北海道新幹線札幌延伸を求めるモニュメント)
札幌延伸はまだ見えてこないが、新函館開業はもう手の届くところまできている。
東北新幹線の新青森開業から2ヵ月、新幹線効果かが青森に及んでいるが、北海道新幹線の本格開業の2015年まで残すところ4年、建設工事は着実に進んでいる。
新青森と新函館までの距離は149㌔。青函トンネルは既に新幹線仕様で在来線が使っており、この部分82㌔を除いた新青森側29㌔と新函館側38㌔の建設工事が急ピッチで進んでいる。
高架橋や橋梁、トンネル、路盤など土木工事は北海道側が19ヵ所、新青森側は15ヵ所ある。
トンネルは、新函館側に5ヵ所があるが2月7日には木古内町の札苅トンネル(総延長1・8㌔)で貫通式が行われる。その他、新函館側のトンネルで掘削工事が進んでいるのは、泉沢トンネル(木古内町泉沢、総延長2㌔)、新茂辺地トンミル(北斗市市の渡、総延長3・8㌔)。
未着手の工事は新青森側の飛鳥高架橋工事。青森市西田沢と飛鳥間1・8㌔の高架橋で2月上旬に発注される予定。
この発注ですべての土木工事の発注が完了し、4年後の北海道新幹線新函館開業にまっしぐらに進むことになる。
ただ、最高速度設定の変更や青函トンネルでの列車すれ違い問題、さらに平行在来線、とりわけ新函館と函館間の経営分離を主張するJR北海道とそれに反対する地元函館市との調整はついておらず工事の進捗を尻目に、今後はこうした問題の解決に焦点が移ることになる。