北洋銀「2025年度ほっくー基金」助成金贈呈式、19団体に総額800万円

金融

 北洋銀行(本店・札幌市中央区)は2025年6月19日、北海道の生物多様性保全に取り組む19団体に「ほっくー基金」を通じて、総額800万円の助成金を贈呈した。「ほっくー基金」による助成は、2010年から始まり、今回を含めた助成先は延べ204先、助成金累計は1億60万円になった。(写真は、2025年度「ほっくー基金」助成金贈呈式)

「ほっくー基金」は、北洋銀行アプリの利用などで不要になった、紙の通帳費用などを原資にした基金で、2010年以降、道内の生物多様性保全に取り組んでいる団体に助成金を贈呈している。2025年度は、32団体から応募があり、道や道環境財団、札幌市円山動物園などで構成する選定協議会で、助成先として19団体を決定した。

 この日、札幌市中央区の北洋大通センター4階のセミナーホームに助成先関係者ら約50人が集まり、北洋銀の米田和志常務から1団体ずつ、それぞれの代表者に目録が贈呈された。米田常務は、「ほっくー基金による支援が皆さまの活動の一助となり、ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現に繋がっていくことを願っている」と話した。

 北洋銀では、今回から「ほっくー基金」のほっくーコース(助成金上限100万円)の助成先に、2年間の活動報告を求めることにした。自然環境の保護回復に向けた取り組みを、同行の生物多様性レポートにまとめるためで、国際的な枠組みであるTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)に対応、GX関連融資と生態系の保護を両立させるためのサポートに反映させていく考え。
 贈呈式の後には、同行が、2025年4月に連携協定を締結した環境省北海道地方環境事務所の山本麻衣所長が、『自然共生サイトと関連する法律・支援策について』と題して講話を行った。

■2025年度助成先
・ほっくーコース
▷クッチャロ湖等保全対策協議会▷一般財団法人史春森林財団▷公益財団法人知床自然アカデミー▷特定非営利活動法人TSUNAGU▷特定非営利活動法人ファーミングサポート北海道▷特定非営利活動法人人まち育てI&I▷北海道積丹町におけるブルーカーボン創出プロジェクト協議会

・トムコース(固定10万円)
▷里見緑地を守る会・どんぐり▷道立公園植生研究会▷NPO法人北海道森林ボランティア協会▷大雪と石狩の自然を守る会▷十勝川のシシヤモを守る会▷大雪山マルハナバチ市民ネットワーク▷水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会▷繋ぐのは命プロジェクト▷遠軽町ウチダザリガニ防除ボランティアグループ「ジオ・ザリ・クラブ」▷北海道大学狩猟研究会カリブ▷日本鳥学会2025年度大会実行委員会▷利尻島ウミネココロニーについて考える会

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