北洋銀行(本店・札幌市中央区)は、2010年に設立した北海道の生物多様性保全を目的とした「ほっくー基金」の2019年度助成先を決めた。24団体に総額700万円を贈呈、希少種保護や生育環境の整備に取り組む活動資金として役立ててもらう。(写真は、「ほっくー基金」の2019年度助成金贈呈式後の記念撮影)

「ほっくー基金」は、北洋銀の「ほっくー定期預金」の残高0・01%相当額と満期案内のお知らせを発行しないことによる郵便料相当分を北洋銀が拠出して造成する基金。「ほっくー定期預金」の利用者は金銭の負担なく北海道の生物多様性保全に協力することができる。

 通帳は、素材に紙クロスと植物由来成分のインキを使ってリサイクル適性を向上させ、塩化ビニールを用いない磁気テープを採用するなど環境に配慮されたものとなっている。

 助成金は上限100万円の「ほっくーコース」と10万円の「トムコース」の2コースがあり、北洋銀と道庁、公益財団法人北海道環境財団、日本動物園水族館協会が選定協議会を設置して決定している。19年度は「ほっくーコース」8団体計540万円、「トムコース」16団体計160万円が助成先に選ばれた。

 6月21日、札幌市中央区の北洋大通センター4階セミナーホールで助成金贈呈式が行われ、石井純二・ほっくー基金代表(北洋銀会長)から各助成先代表者に目録が手渡された。基金設立以来の助成先は延べ87先、助成金総額は6000万円になった。なお、「ほっくー定期預金」の残高は、現在約590億円、口座数は約3万1500件となっている。

 19年度「ほっくーコース」の助成先と金額、使い道は以下の通り。
■石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク(札幌市)100万円 湿地をもっと身近に!「しめっち」プロジェクト
■一般社団法人エゾシカ協会(札幌市)70万円 エゾシカ問題への認知度を向上させるための体験型イベント
■釧路自然保護協会(釧路市)100万円 手作り魚道による釧路湿原のイトウ個体群の復元
■黒松内ブナ林再生プロジェクト(黒松内町)40万円 北限域のブナ林再生活動
■CISEネットワーク(札幌市)50万円 北海道の生物多様性がわかる「どこでも自然史博物館」プロジェクト
■特定非営利法人西興部村猟区管理協会(西興部村)40万円 西おこっぺ村ワイルドライフ教室
■ヒグマの会(江別市)100万円 ヒグマの会40周年記念事業「北海道のシンボル、ヒグマ~共存への道のり」
■深川ひきがえるバスターズ(深川市)40万円 アズマヒキガエル・アライグマ駆除等外来動物対策事業

 贈呈式の後には、札幌市円山動物園の加藤修園長が、『円山動物園100周年に向けて~アジアゾウとともに2050年へ~』と題して特別講演を行った。


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