北洋銀行(本店・札幌市中央区)は、2024年度の「ほっくー基金」(ほっくー基金北海道生物多様性保全助成制度)助成金の贈呈式を北洋大通センター4階のセミナーホールで行った。(写真は、助成金贈呈式後に行われた助成団体関係者の記念撮影=2024年6月5日)
「ほっくー基金」は、同行のクマのキャラクターの名を冠して2010年に設立された。北海道の生物多様性保全、希少種の保護や生息環境の整備などに取り組むさまざまな団体に活動資金を助成するのが同基金。2024年度は、「ほっくーコース」(助成金額上限100万円)が8団体、「トム(助成金額固定10万円、トムとはアイヌ語で「キラッと光る」の意)コース」が、11団体の合計19団体へ総額720万円を助成した。これにより累計助成金額は、9260万円(延べ185先)となった。今回の助成先団体は次の通り。
【ほっくーコース】
■オホーツク魚類研究会(美幌町)■サロベツ・エコ・ネットワーク(豊富町)■大雪山自然学校(東川町)■ファーミングサポート北海道(札幌市)■うみいく(札幌市)■共育フォーラム(札幌市)■然別湖生物多様性保全協議会(鹿追町)■ストランディングネットワーク北海道(函館市)
【トムコース】
■北海道森林ボランティア協会(札幌市)■水車・アヤメ川自然公園を育てる市民の会(伊達市)■黒松内ぶなの森自然学校運営協議会(黒松内町)■いしかり森林ボランティア「クマゲラ」(石狩市)■里見緑地を守る会・どんぐり(北広島市)■羽幌みんなでつくる自然空間協議会(羽幌町)■霧多布湿原ナショナルトラスト(浜中町)■地域自然活動センター森・水・人ネット(伊達市)■大雪山マルハナバチ市民ネットワーク(旭川市)■北海道自然保護協会(札幌市)■北海道大学狩猟同好会カリブ(札幌市)
贈呈式には、このうち13団体が出席した。登山や野鳥撮影など自らも深く自然に親しんでいるという同行の米田和志取締役から、助成団体の各代表者へ目録が手渡された。米田取締役は、「ほっくー基金の取り組みは、直接的な環境保全に繋がることはもとより、道民の環境意識の向上に繋がることも強く期待している」と話したうえで、「私個人は、学生時代から40年近く山登りしているが、最近は、山の状況や動植物が様変わりしてきたことを肌で感じる」と述べ、生物多様性保護の重要性を個人レベルでも強く感じていることを示した。