北海道の20信用金庫の2019年9月末の中間仮決算がまとまった。それによると、本業の儲けを示す業務純益を前年中間仮決算よりも伸ばした信金が13信金、減らした信金が7信金だった。純利益段階では信用コストの増加などがあって減益13信金、増益7信金となった。(写真は、北海道信用金庫協会が入っている札幌市中央区の信金中央金庫ビル)

 20信金全体では、預金が個人預金、法人預金とも堅調に推移、前年中間仮決算比で平残ベース1・3%増の7兆5006億円、貸出金も法人を中心に増加、平残ベース同1・0%増の3兆900億円となった。預貸率は41・19%で同0・11ポイント低下した。

 貸出金を大きく伸ばしたベスト3は、日高(同13・3%増、619億2200万円)、渡島(同8・2%増、1122億4100万円)、北空知(同6・5%増、632億8900万円※いずれも平残ベース)。3信金は共に札幌に支店を開設しており、札幌圏での貸し出しが不動産関連中心に増えているもよう。

 収益面を見ると、貸出金利息収入が日銀のマイナス金利政策の影響が続き減少している上、有価証券利息配当も減少しており厳しい局面だったが、有価証券売却益の増加で20信金全体の業務純益は同29・1%増の128億円になった。有価証券残高は平残ベースで2兆3003億円となり前年中間仮決算と比べて額で823億円、率で3・4%減少した。内訳は、国債同9・5%減、地方債同8・0%減、社債同4・4%減、株式同0・01%減。

 当期純利益は、金融円滑化法の期限切れ後も続けてきたリスケジュールなど返済猶予先の業績回復が見込めないとして個別貸倒引当金の繰入額が増加、20信金全体では同17・0%減の73億円になった。貸倒引当金の総額は29億3400万円で前年仮決算の3億9900万円に比べ7倍強も増えている。前期までは、貸倒引当金の戻し入れがあって純利益の増加要因となったが、中間仮決算では貸倒引当金の繰り入れ増加によって純利益のマイナス要因になった。

 なお、個別信金の業務純益と純利益は次の通り(業務純益、純利益の順。カッコ内は前年仮決算との比較)。
■北海道 6億3300万円(22・1%減) 4億6000万円(48・1%減)
■室蘭 7億4200万円(42・9%増) 4億2100万円(0・7%減)
■空知 4億4400万円(13・2%増) 2億9000万円(4・3%増)
■苫小牧 10億500万円(11・8%減) 8億6100万円(3・7%減)
■北門 2億9300万円(40・8%増) 9900万円(37・7%減)
■伊達 1億9000万円(17・0%減) 2億3500万円(23・6%増)
■北空知 2億9000万円(16・0%増) 2億500万円(13・2%増)
■日高 4億3300万円(63・3%増) 2億700万円(18・2%増)
■渡島 6億1700万円(22・6%増) 4億3500万円(19・1%増)
■道南うみ街 3億7600万円(147・3%) 2億8400万円(9・2%減)
■旭川 14億4400万円(7・9%増) 11億9500万円(22・6%減)
■稚内 1億5700万円(52・2%減) 1億8000万円(59・1%減)
■留萌 4億円(4・7%増) 3億4300万円(14・2%減)
■北星 4億6100万円(11・0%減) 2億5000万円(25・8%減)
■帯広 9億7300万円(15・8%減) 8億700万円(21・4%減)
■釧路 1億6000万円(18・5%増) 1億3000万円(41・3%増)
■大地みらい 28億5400万円(800・3%増) 2億200万円(23・1%減)
■北見 3億3800万円(26・3%減) 2億1200万円(40・7%減)
■網走 4億9500万円(24・3%増) 3億7700万円(57・0%増)
■遠軽 5億1500万円(22・6%増) 1億1300万円(53・3%減)
※2019年12月12日記事一部修正しました。



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