道銀、2020年カレンダーに佐藤恵利子氏の風景画「安平の春」採用で復興応援

金融

 北海道銀行(本店・札幌市中央区)は、同行の2020年の絵画カレンダーに水彩画家、佐藤恵利子氏の風景画『安平の春』を採用、安平町の復興を応援することにした。13日、同行で作者の佐藤氏や安平町の及川秀一郎町長、笹原晶博頭取が出席して記者会見が行われた。(写真は、左から笹原晶博・道銀頭取、佐藤恵利子氏、及川秀一郎・安平町長)
(写真は、佐藤恵利子氏が描いた水彩画『安平の春』)

 道銀は、1951年の設立以来、毎年カレンダーを制作しており20年のカレンダーは69回目。これまで採用してきた絵には道銀初代頭取の島本融氏が応援した岩内の木田金次郎氏のほか、高橋英生氏が描いた絵などがある。

 毎年6月ころに印刷会社から翌年のカレンダーのプレゼンテーションを受け付け、今回20作品の中から同銀行員のアンケートを経て、『安平の春』が選ばれた。作者の佐藤氏は、「今年5月下旬に安平に行き菜の花畑を巡った。その時の感動が強く、印刷会社から誘いがあった時に安平の風景を描くことにした。再生と希望を象徴する黄色を主役とし、人の営み、命の息吹を感じられるように描いた。来年にはたくさんの人がこの絵を目にすることになると思うが、そのことによって安平町をはじめとする多くの被災地に思いを馳せていただければ幸い」と話した。

 及川町長は、「数年前から町では菜の花観光、菜の花散歩に力を入れ菜の花のはちみつや油の加工品などを生産、今年4月にオープンした道の駅『あびらD51ステーション』でも販売している。採用された絵は、安平の良い風景を凝縮したものになっている」と語った。

 笹原頭取は、「絵を通して被災地の皆さんに明るい気持ちをお届けしたい。家庭や職場でこの絵を見て被災地に思いを馳せることに繋がれば大事な応援の一つになる」と述べた。
 同行では12月から約10万枚を取引先関係に配布する。佐藤氏は札幌市在住で水彩連盟準会員。2001年から水彩画を描き始め13年に水彩連盟展初入選し以後、毎年入選。18年には道展佳作受賞。『安平の春』は、20号作品。

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