北洋銀行(本店・札幌市中央区)は、北洋大通センターの商業施設「大通ビッセ」内の「セイコーマート」、「アインズ&トルペ」で2019年1月からスマートフォンを利用した新たなキャッシュレス決済の実証実験を始める。(写真は、「セイコーマート大通ビッセ店」)

 実験で使用する決済アプリは、スマホ決済サービス業者のエムティーアイ(本社・東京都新宿区)が開発した「&Pay(アンドペイ)」。実験対象者は、両店舗を運営するセコマ(本社・札幌市中央区)とアインファーマシーズ(同・同市白石区)、北洋銀行の従業員。

 対象者が2店舗で購入した代金支払いを「&Pay」でスマホ決済すると、対象者の北洋銀預金口座から代金が引き落とされて2店舗の北洋銀普通預金口座に入金される仕組み。消費者は即時決済ができ、事業者にとっては早期の代金回収が可能になる。実証実験は19年1月から銀行営業日のみ6ヵ月程度実施する。

 新たなキャッシュレス決済は、カード会社を介さないため店舗側の手数料が安く済むほか対象者の口座残高の範囲内で自ら承認して決済するため、使い過ぎ防止や不正利用などキャッシュレスの不安を取り除ける。カードやチャージが不要という利点もある。

 千葉銀行や第四銀行、北洋銀などが参加する「TSUBASAアライアンス」とT&Iイノベーションセンター(本社・東京都中央区)が共同で構築したオープンAPIのプラットフォームと「&Pay」が連携した仕組みを利用する。


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