2018年1月1日、「北海道信用金庫」(本店・札幌市中央区)が誕生した。道内初の預金量1兆円を超える協同組織金融機関の誕生で、道内金融業界で信金の立ち位置がどう変化していくかが注目される。(写真は、北海道信用金庫本店ビル(旧札幌信用金庫本店ビル)最上階に掲げられた「北海道信用金庫」の文字)
北海道信用金庫(略称・しんきん北海道)は、札幌信用金庫(本店・札幌市中央区)、北海信用金庫(同・余市郡余市町)、小樽信用金庫(同・小樽市)が合併して誕生。
18年9月末の仮決算で、各信金の純利益は、札幌信金が前年9月末比34・4%減の5億7000万円、北海信金が同67・5%減の1億9200万円、小樽信金が同4・4%増の1億4100万円。3信金の純利益を単純合計すると9億300万円。
これは、預金量1兆円以下の帯広信金(預金量7018億円)の14億9500万円、旭川信金(同8253億円)の13億4400万円、苫小牧信金(同4170億円)の10億4200万円に次ぐ4番手。今後、合併効果による経費圧縮と収益力向上が課題になりそう。
合併3信金の本店、支店等の看板は既に12月半ばには「北海道信用金庫」に変わっていたが、合併まではシール等で覆われていた。シールを剥がす作業は、12月31日の午後から全80数ヵ所の本・支店で行われ、年が明けた1月1日には「北海道信用金庫」にすべて切り替わった。
新金庫の営業開始は、1月4日。この日は、本店ビル1階で髙橋はるみ知事や秋元克広札幌市長などが出席してオープニングセレモニーが行われる。